フォルダーと規則ファイルを自分で設計しなくていい
章、章プロット、人物、設定、伏線、ストーリーラインがエディター内にそれぞれ居場所を持つので、AGENTS.mdを書く必要も、規則ファイルがサイズの上限を超える心配もありません。
Codex CLIはOpenAIのオープンソースのターミナル向けコーディングエージェントです。小説向けの公開されたやり方と作者が挙げる課題を整理し、Maliang Writerと比較します。
Codex CLIはオープンソースで、ローカルのターミナルで動き、プロジェクト全体を読み書きしてスクリプトも実行でき、システムレベルの隔離と承認の仕組みがあります。小説を書くときは、作者がフォルダーを作り、AGENTS.mdを書き、台帳を管理し、Gitでバージョンを管理する必要があり、変更はターミナルでテキストのdiffとして確認します。Maliang Writerはこれらを、巻・章の目次、キャラクターカード、ストーリーアーカイブ、1か所ずつ確認できる変更の比較としてWebエディターに組み込んでいます。
ターミナルで作業するのに慣れた作者が、オープンソースのプロジェクトoh-story-claudecodeをローカルに取り込み、Codex CLIでミステリーの長編を書いています。プロジェクトでは、設定・プロット・本文・追跡が分けて保存され、追跡フォルダーのJSONが構造化された事実の源で、コンテキストファイルは7項目固定で12KBを超えません。彼は毎回のタスクの前にGitでコミットし、書き終えたら/diffで変更を見ます。この流れは厳密ですが、それは彼がGitとターミナルに慣れていて、プロジェクトが定めた規則を守る気があるからこそです。Maliang Writerがやっているのは、こうした規則をエディター内の構造に変えることで、作者がファイルに触れずに済むようにしています。
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| 比較項目 | Maliang Writer | Codex CLI | 補足 |
|---|---|---|---|
| 製品の形態 | ✅ Webエディターに、AIとの対話を加えたもの。ブラウザーで開くだけで使える | ✅ オープンソース(Apache-2.0)のローカルのターミナルエージェントで、macOS、Linux、Windowsに対応。ほかにWeb、IDE拡張機能、iOSからの入口もある | |
| 原稿の構成 | ✅ 巻・章・章プロットは目次に、人物・設定・伏線・ストーリーラインはカードになっている | ⚠️ 小説専用の機能は、公式資料に説明が見当たらない。公開されている実践は、作者が自作するフォルダーとAGENTS.mdに頼っている | |
| 執筆の規則 | ✅ 全体プロットや文体サンプルなどの資料を、AIが執筆時に必要に応じて読む | ✅ 階層型のAGENTS.md(グローバル → プロジェクトのルート → 現在のディレクトリ)で、合計の標準の上限は32 KiB。/initでひな形を生成する | |
| 記憶 | ✅ 章を書き終えたあとにストーリーアーカイブを整理(人物の状態・関係・居場所・伏線)。合わないものは確認待ちに並び、オフにもできる | ⚠️ ローカルのMemoriesは標準でオフ。公式は、必ず守るべき規則はAGENTS.mdに入れるよう勧めている | |
| 変更の比較 | ✅ エディター上の原文に赤の削除・緑の追加で表示され、1か所ずつ残すか元に戻せる | ✅ /diffはGit diff(未追跡のファイルを含む)を表示し、/reviewは作業ツリーを確認する。ターミナルではテキストのdiff | |
| 取り消しとやり直し | ✅ このラウンドの取り消し、このラウンドの前から別の枝を作る、直して再送信 | ⚠️ 公式のコマンド表に/undoはなく、タスクの前後でGitのチェックポイントを作るよう勧めている。対話を分岐させる/forkと、対話を開き直すcodex resumeがある | |
| 長い対話 | ✅ 執筆エージェントはその章に必要な前の本文と人物だけを持ち、新しい巻に入ると古い設定はアーカイブにしまわれる | ✅ /compactが見えている対話を要約して、空き容量を作る | |
| ジャンルの参考 | ✅ 書き始めでは、公共ライブラリにある1500作超の人気連載の人物・構成の分析を参考にする。章末は約5.6万の人気の章末を参考にする | ⚠️ 公式資料に説明が見当たらない | |
| 料金 | ✅ 無料登録で試せて、使用量に応じてクレジットを消費 | ✅ ChatGPTの各プランに含まれる(Free、Go 8ドル、Plus 20ドル、Pro 100ドルから)。APIキーを使った従量課金も可能(2026-10確認) | |
| 利用できる地域 | ✅ 中国語のWeb製品で、中国語の作者向け | ⚠️ OpenAIヘルプセンターは、サポート対象外の国や地域からアクセスするとアカウントが停止される可能性があるとしている。ChatGPT公式のサポート対象国の一覧に中国本土は含まれない |
✅ 公式資料または製品内で対応を確認できる ⚠️ 一部対応、または公式資料に記載なし ❌ 公式に非対応と明記されている · 競合の情報は先方の公開資料によります。
章、章プロット、人物、設定、伏線、ストーリーラインがエディター内にそれぞれ居場所を持つので、AGENTS.mdを書く必要も、規則ファイルがサイズの上限を超える心配もありません。
設定カードはあなたの依頼に応じて修正されます。章を書き終え、この執筆の区切りがつくと、バックグラウンドで人物の状態・関係・居場所・伏線を整理し、合わない箇所は確認待ちに並べます。オフにもできます。
AIが本文を直すと、赤の削除・緑の追加が原文の上に表示され、1か所ずつ残すか元に戻せます。ラウンド全体が気に入らなければ、このラウンドを取り消す、このラウンドの前から別の枝を作る、または直して再送信でき、Gitのチェックポイントを自分で作る必要はありません。
Codex CLIはオープンソースでローカルで動き、ファイルを見て、ファイルを直し、コマンドを実行できます。公式の原文は「Inspect code, make changes, run commands, and automate repeatable work without leaving your terminal」です。システムレベルの隔離と承認があり、ネットワークは標準でオフ、テレメトリも標準でオフで、階層型のAGENTS.mdにより、規則をディレクトリごとに細かく分けられます。VS Codeを使う執筆者のNym Coyは「Codex defaults to writing a script」と観察しており、原稿を一括処理するときにはこの点がとても実用的です。
どの製品にも向いている場面があります。ここでは中国語の長編連載という一つの場面に限って提案しています。



このページでは、フォルダ、執筆ルール、資料の更新、推敲チェックの準備に、作者がどれだけ操作する必要があるかを重点的に記録してください。1回の生成の文章だけを比べたり、フォルダ型のツールが必ず使いにくいと決めつけたりしないでください。
以下は同じお題で試すためのチェックリストで、すでに実施した比較実験ではありません。オリジナルの教材『借火城』を使うことも、自分が扱う権利のある原稿を使うこともできます。準備の過程、出力、作者による修正をそれぞれ記録してください。
同じ主人公、核となるルール、読者の好みを与えます。まず新しい作品の方向性を比べ、そのあと総プロット、第1巻の巻プロット、最初の3章の章プロットを整理します。
確認:3段階のプロットそれぞれの役割を区別できるか。作者が案を確認してから先に進めるか。未確定の設定が、いつの間にか事実として書かれていないか。
同じ新作開始用の資料パックを使う自分が扱う権利のある同じ旧原稿を使い、最後の章の結びと次の章の目標を指定します。まず1つの場面を試し書きし、前の20章は変更しません。
確認:どんな資料を準備したか。人物の居場所、持ち物、未回収の伏線は繋がっているか。候補稿と採用稿はどう区別されるか。
取り込みと続き執筆のタスクリストを見る前の本文に実際に影響するルールを1つ選び、まず影響を受ける章とその根拠を挙げてもらい、そのあとで作者が修正の範囲を選びます。
確認:確認していない部分を示しているか。先に変更内容を確認できるか。タスク外の本文を誤って直したり、採用していない案を資料に書き込んだりしていないか。
設定の変更方法を見る本文、巻と章の順序、キャラクター設定、世界のルールを実際に残せるか試し、出力がそのまま編集を続けるのに向いているかを確かめます。持ち出せないものも書き出します。
確認:形式と順序は判別できるか。プラットフォームのアカウント内の資料、ローカルのファイル、エクスポートファイルにはそれぞれ何があるか。宣伝ページだけで使えると判断しないでください。
タスクと結果の記録カードをコピーする実際に使ったモデル、プラン、アカウントの条件と、資料の準備や本文の修正にかかった時間を記録してください。試していない項目や確認できない項目は空欄のままにし、機能名や1回の生成結果を全体の体験の代わりにしないでください。
書けます。Codex CLIはローカルでファイルを読み書きしてコマンドを実行でき、小説向けのフォルダー構成とAGENTS.mdの規則を用意したオープンソースのプロジェクトもあります。ただしプログラミングのツールで、小説専用の機能はなく、フォルダー、規則、台帳は作者が自分で組む必要があります。
Codex CLI(npmやHomebrewなど)をインストールし、ChatGPTのアカウントでログインするかAPIキーを設定し、原稿用のフォルダーとAGENTS.mdを用意し、Gitでバージョンを管理することをお勧めします。GitHubのオープンソースの小説プロジェクトを出発点にすることもできます。
よくある内容は、文体、視点、人物の呼称、どのファイルが事実の源か、各章を書き終えたらどの台帳を更新するかです。CodexがAGENTS.mdを読み込む合計の標準の上限が32 KiBであることに注意してください。
公式のコマンド表に/undoはなく、CLIのドキュメントはタスクの前後でGitのチェックポイントを作るよう勧めています。GitHub issue #11626で、Escでの巻き戻しは対話だけを戻し、ファイルの変更は戻さないと指摘した作者もいます。Maliang Writerではこのラウンドを取り消すことができ、原稿はそのメッセージを送る前の状態に戻ります(その後の手作業での修正もいっしょに戻り、消費したクレジットは返りません)。
CodexはChatGPTの各プランに含まれ、Freeプランは枠が限られ、Plusは月額20ドルです。APIキーを使った従量課金もできます(2026-10確認)。
違います。Codex CLIはOpenAIのターミナル向けコーディングエージェントで、NovelcrafterのCodexは、その執筆ソフトの設定ライブラリです。
OpenAIヘルプセンターは、サポート対象外の国や地域からアクセスするとアカウントが停止される可能性があるとしています。ChatGPT公式のサポート対象国の一覧に中国本土は含まれません。
Codexのローカルの記憶は標準でオフで、公式は必ず守るべき規則をAGENTS.mdに書くよう勧めています。長編の人物の状態や伏線は、通常、作者が設計した台帳ファイルに頼ります。Maliang Writerは章を書き終えたあとにストーリーアーカイブを整理し、合わないものは確認待ちに並べます。
Claude Codeは小説を書けますし、能力もとても高いです。本全体のフォルダーを読み書きでき、ファイルをまたいだ連続性の確認や一括修正ができます。公開されている実践では、作者が自分でフォルダー構成を設計し、CLAUDE.mdを書き、設定の台帳を管理し、ターミナルやエディターのプラグインで作業するため、コマンドラインを使える作者に向いています。Maliang Writerは、目次、キャラクターカード、ストーリーアーカイブ、変更の比較をWebエディターに組み込み、作者は対話から書き始めます。
Read the comparison →Cursorは小説を書けます。エディター内でファイルを見られ、リアルタイムのdiffも見られ、Rulesの仕組みは細かく、選べるモデルの幅も広いです。公開されている実践では、作者が章ごとのフォルダーを作り、rulesを書き、設定や台帳を管理する必要があり、章が増えるとファイルの並び順や結合も扱わなければなりません。Maliang Writerは、巻・章の目次、キャラクターカード、ストーリーアーカイブ、変更の比較をWebエディターに組み込んでいます。
Read the comparison →ChatGPTはブレインストーミング、断片の執筆、文の手直しに向いています。Projectsなら設定ファイルと指示をまとめて置け、Memoryなら好みを覚えてくれます。長編連載では、章の並べ方、設定が変わったときの直し先、今回の稿で何が変わったかは、作者が自分で整える必要があります。Maliang Writerは、巻・章、キャラクターカード、ストーリーアーカイブ、変更の比較を同じエディターにまとめています。
Read the comparison →コーディングエージェントは能力が高く、ファイルをまたいだ読み書き、一括修正、スクリプトの実行ができ、技術に明るい作者なら非常に柔軟な執筆の流れを組めます。その代わり、フォルダー構成、規則ファイル、設定台帳、バージョン管理はすべて自分で設計して管理する必要があり、画面もプログラマー向けです。Maliang Writerは、これらを作者が見慣れたカード、目次、エディターとして形にしました。
Read the comparison →フォルダーとMarkdownは自由で透明性が高く、ファイルが自分の手元にあるので、形式を自分で決めたい作者に向いています。欠点は、ファイルが増えると、どのファイルが最新か、1か所を直したらどこを同期するかを、自分で覚えておく必要があることです。キャラクターカードとストーリーアーカイブは、人物や設定を1枚ずつのカードに固定し、章を書き終えると状態を自動で整理するので、ファイルを管理したくない作者に向いています。Maliang Writerには両方があります。人物と設定はカード、全体プロットは別枠、文体サンプルと書き始めの資料はドキュメントです。
Read the comparison →登録したら、新しい本を作るか既存の章を取り込み、続きを書く章をAIに伝えます。AIが書いたもの、直した箇所、アーカイブに記録された内容を確かめてから、長編を移すかどうか決めてください。