本文に集中か資料整理か:2つのビューの切り替え
本文を書くことと資料を整理することは、まったく違う作業状態です。没入執筆ビューとドキュメントビューを自在に切り替える方法と、新しい設定や伏線を整理するタイミングを解説します。

この記事の目次 7セクション
多くの作者が筆が止まるのは、書けないからではなく、本文、ブループリント、資料を全部ひとまとめに積み上げてしまっているからです。感情線と伏線を長期的に管理しなければならない 『離婚後、元夫に私の心の声が聞こえている』 のような小説では、本文と資料を分けてこそ、書くのが楽になります。

まず、3種類の内容を見分ける
本文
読者が実際に目にする章の内容です。大切なのは、流れのよさと没入感です。
ブループリント
あなたとAIのために書く計画です。大切なのは分かりやすさで、文学性ではありません。
資料ドキュメント
キャラクター資料、伏線リスト、感情のフック、段階目標、補足説明を保存する場所です。
どんな内容をドキュメント欄に入れるのが最適か
今回の実演では、『第1巻 感情フック一覧』 というドキュメントを専用に作りました。このような内容は、本文に混ぜるのではなく、ドキュメント欄に入れるのが特に向いています。
- ある巻の見せ場のリスト
- キャラクターが隠している情報の表
- 伏線と回収の計画
- 本文に書くのに向かない背景説明
- 自分や共同作業者が見るためのやることメモ

とても使いやすい役割分担
次のように分けることをおすすめします。
- 本文エリアには、読者に見せる内容だけを書く
- ブループリントエリアでは、各章の目標と重要な動きだけを管理する
- ドキュメントエリアでは、資料、リスト、伏線、段階のまとめを管理する
こうすれば、筆が止まったとき、真っ白な本文をぼんやり見つめる必要はなく、まずドキュメント欄に戻って情報を補い、それから本文に戻って書き進められます。
分けたほうがかえって速くなる理由
3種類の内容は、目的がそもそも違うからです。
- 本文は流れがよいこと
- ブループリントは実行できること
- 資料は調べやすいこと
ひとまとめにすると、どこか1か所を変えるたびに、残りの2か所にも影響が出ます。
いちばんよくある2つの間違い
創作メモを、そのまま本文の下書きに書く
あとで消し忘れやすく、検索もしにくくなります。
ドキュメント欄を作るだけで管理しない
資料ドキュメントを一度も見返さず、更新もしなければ、すぐに価値を失います。ドキュメント欄は、巻ごとに一緒に更新するのがベストです。
ドキュメント欄と資料カードの役割分担
ここでいちばん混同しやすいのは、ドキュメント欄と、設定・キャラクター・サスペンスのカードは二者択一ではなく、役割が違うということです。
- 設定、キャラクター、サスペンスのカードは、安定した事実を置く。
- ドキュメント欄は、巻単位のリスト、段階の計画、手直しのやることリスト、長いメモを置く。
- 本文エリアは、読者が実際に目にする物語の内容を置く。
次のつなぎ方
ドキュメントの仕組みができあがったら、次の記事を続けて読むことをおすすめします。