弱い章を見つける:テンポ分析と比較機能
初稿を書き終えても、どこが悪いか分からない方へ。テンポ分析は各章を情報密度・感情・サスペンスなどで採点し、ヒット作と比較します。分析の始め方、レーダーの読み方、弱い章のAgent修正までを解説します。

この記事の目次 10セクション
この記事で扱うのは、事例ライブラリにあるヒット作の分析ではありません。自分の作品の中で出来のよくない章を見つけ、対立を足すのか、サスペンスを補うのか、それともAIにそのまま直してもらうのかを決めるための方法です。

どんなときに使うか
この機能は執筆ページの中にあります。パソコンの画面が十分広ければ、最上部に テンポ分析 ボタンがあります。画面が小さい場合は テンポ の2文字だけが表示されることもあります。
次のような場面で特に役立ちます。
- 何章か続けて書いて、ある部分が少しだれていると感じる。
- 「悪くはない」と思うのに、一気に読み進めたくなる勢いがない。
- 問題があるのは分かるが、情報が少ないのか、感情が平坦なのか、章末の切り方がまずいのか、はっきり言えない。
1章も書き終えていないなら、まず本文を書いてください。書き終えてから測りに来れば十分です。
開いたら、まず範囲とクレジットを確認する
開いたら、すぐにグラフを見ずに、まず上部の設定を見てください。
分析範囲で、どの章を測るか自分で選べます。デフォルトでは前のほうの章が対象です。- 初めて測るときは、たいてい
最初の10章を分析というショートカットがあり、いきなり作品全体を測らなくても済みます。 - 今回おおよそ何クレジットかかるかが表示されます。
- すでにバックグラウンドで分析中なら、ここに進捗が表示され、
状態を更新を押して終わったかどうか確認できます。 - 数章だけ未分析なら、その数章だけが自動で対象になり、全部やり直すことはありません。
この機能は章ごとにクレジットがかかり、1章あたりおよそ 9 クレジットです。初回から作品全体を測るのはやめましょう。
もうひとつ細かい点です。ページを更新しても、終わっていなかったタスクに自動でつながるので、もう一度開始を押す必要はありません。
本当に役立つのは曲線と全体の提案

多くの人は、この機能を「総合スコア」を見るものだと思っています。実際に役立つのは次の点です。
- この区間の章で、総合スコアがどう上下しているか。
- 感情がずっと同じ状態で変わっていないか。
- 全体の提案にある、長所、短所、直し方。
- どの章のスコアが特に低く、この区間全体の足を引っ張っているか。
結果ページでは、これらを個別に見られます。
- 総合スコア
- 情報密度
- 感情の強さ
- 感情の正負
- サスペンス設計
- 章末の引き
- 対立の強さ
- 水増しリスク
ただし、8本の線を一度にすべて描くことはしません。ごちゃごちゃしすぎるからです。通常は、デフォルトで表示されている数本をまず見て、ほかを見たければ自分でクリックします。
だから、いちばん賢い見方は、まず全体の流れを見て、それからどの章を先に直すかを決めることです。
各章の診断は見るだけでなく、そのまま直せる

各章の診断は、どこが弱いかを教えてくれるだけでなく、直すための道具もそのまま提供してくれます。
ここでは3つのことができます。
この章を再分析:直したあとに押して、スコアが上がったかを確認します。ベンチマーク比較:この章を、事例ライブラリにある出来のよい同種の章と比べます。AI修正:この章をそのままAIに渡して、直してもらいます。
このリストは 章 または スコア で並べ替えることもできます。スコア順に並べて、いちばん低い数章から先に直すと、最も時間を節約できます。
さらに細かい点が2つあります。
- バックグラウンドで別の章を測定している間は、
この章を再分析ボタンは押せません。 AI修正はすべての章にあるわけではありません。スコアが低すぎて、本当に直す必要がある章にだけ表示されます。
ベンチマーク比較(Benchmark)はほかにどこから開けるか
まずテンポ分析を実行し、スコアの低い章から ベンチマーク比較 を開くことをおすすめしますが、ほかの場所からも開けます。
- 章リストで、各章の右側にあるボタンを押す。
- 本文ページの最上部から直接開くこともできる。
それでも「まず全体のテンポを見て、それから個別の章を比較する」ことをおすすめします。比較機能は数章を仕上げるためのもので、作品全体を測るためのものではないからです。
ベンチマーク比較は小さなカードで、新しいページではない

ベンチマーク比較を開くと、パソコンではドラッグできる小さなカードが表示され、スマートフォンでは全画面になります。
これは「修正の羅針盤」のようなもので、初めて開いたときは結果がないかもしれません。通常は次のように使います。
- まずカードを開く。
- この章がまだ比較されていなければ、
分析を開始 · 30クレジットというボタンが表示される。 - 完了すると、レーダーチャート、あなたとヒット作との差、そして直し方の提案が見られる。
- 一度測ると結果はしばらく保存され、次に開くときはクレジットがかからない。
カードには次のことが示されます。
- この章が同種の章のうちどれだけを上回ったか。
- この章と平均水準とのレーダーチャートの比較。
- 具体的にどこが劣っているか。
- この章がどんな場面で、物語のどの段階にあたるか。
- 具体的にどう直すか。
- 比較に使われたのが、どの作品の章か。
この章がすでにテンポ分析を済ませている場合は、今回の結果が テンポ分析を再利用 したものか、独立したLLM採点 で測り直したものかも示されます。
ベンチマーク比較の制限は、あらかじめ知っておく
この機能を使う前に、次の点を知っておく必要があります。
- メンバー専用の機能で、使うにはサブスクリプションが必要です。
- 1回測るのに
30クレジットかかります。 - 章の文字数が最低
100文字ないと、測定できません。 - 測定できるのは最大で最初の
50000文字までで、無制限ではありません。 - 主に「どこが劣っているか」を教えるもので、模範解答をそのまま示すものではありません。
だから、いちばんお得な使い方は、まずテンポ分析を実行して、スコアが低く、しかも直し方が分からない章を見つけてから、ベンチマーク比較を開くことです。
おすすめの改稿の順序
すでにまとまった分量を書き終えているなら、次のように直すことをおすすめします。
- まず執筆ページでテンポ分析を1回実行する。
- 曲線と全体の提案を見て、明らかに足を引っ張っている章を見つける。
- それらの低スコアの章を開き、どこが悪いと言われているかを確認する。
- それでも直し方が分からなければ、
ベンチマーク比較を開いて、他の作品がどう書いているかを見る。 - 最後に本文に戻って自分で直すか、AIに直してもらう。
「1章ずつ粘る」よりずっと効率的です。
初心者がいちばんはまりやすい4つの落とし穴
スコアだけ見て、理由を見ない
スコアが低いと分かるだけでは役に立ちません。対立が足りないのか、サスペンスの残し方がまずいのかを知る必要があります。
低スコアを見た途端に、章ごと削除する
多くの場合、章末を直したり、対立を少し足したりするだけで済みます。全部書き直す必要はありません。
すべての章でベンチマーク比較を実行する
ベンチマーク比較は比較的高価で、難しいケースを解決するためのものです。すべての章で測らないでください。
他人の書き方を唯一の基準にする
事例ライブラリのヒット作は参考にすぎません。あなたの作品は、あなた自身の文体に合わせる必要があります。
次に読むもの
- 第1章を素早く書く方法を知りたい:10分で第1章を書く:最短で成果を出す方法 を読む
- ヒット作の研究のしかたを知りたい:事例を読んだあとに:他作品の手法を自作へ活かす を読む
- ヒット作のテンポを学ぶ方法を知りたい:ヒット作のリズムで書く:模倣執筆の使い方 を読む